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パンにバターを「ぬる」は英語で言えますか?

ヒロシとエミリーは大学の近くにあるカフェでランチ中。朝食の話題から、ヒロシが「ぬる」という言葉の英語表現についてエミリーに相談する。二人は英語と日本語のニュアンスの違いを考えながら会話を進めていく。


ヒロシ:エミリー、朝ごはんっていつも何食べてるの?日本に来てるけど、日本の朝食に慣れた?それとも洋食のほうが多い?

エミリー:うーん、最初はホストママが洋食を出してくれてたの。アメリカっぽい朝ごはん、たとえばトーストに卵焼き、コーンフレークに牛乳とか。でも、最近は日本食が多くなったよ。味噌汁とご飯が普通になったし、漬物まで好きになっちゃった!

ヒロシ:えっ、漬物まで?それはすごいな。もう完全に日本人みたいな朝ごはんだね。僕なんかトーストとコーヒーで適当に済ませちゃうことが多いのに。

エミリー:それもアメリカっぽい感じがするよね。でもトーストはたまに食べるよ。ジャムとかバターをつけるだけで簡単だから、朝が忙しいときにぴったりだよね。

ヒロシ:そうそう、僕も同じだよ。で、ちょっと気になったんだけど、今エミリーはトーストにジャムやバターを「つける」って言ったじゃない。日本語には別に「ぬる」って言い方があるんだ。トーストにジャムを「ぬる」って感じで。その、「ぬる」まあ、「つける」でも良いんだけど、英語だと何て言うんだろう。エミリー、なんていうの?

エミリー:たしかに、日本語だと「ぬる」ってよく使うけど、英語で一言で言うのは難しいかもね。でも、今ヒロシが言った「トーストにジャムをぬる」みたいな場面なら、"spread" がいいと思う。たとえば、"I spread butter on my toast." って言えば、「トーストにバターをぬる」って意味になるよ。

ヒロシ:ああ、なるほど。「spread」か。それって「広げる」っていう意味だよね?たしかにバターを「広げる」イメージにぴったりだね。

エミリー:うん、そうそう!英語だと、「広げる」ってニュアンスがそのまま言葉に表れてるんだよね。だから、ジャムでもバターでも、さらにはピーナッツバターとかクリームチーズでも使えるよ。全部「spread」でOK!

ヒロシ:便利だね、"spread" だけ覚えておけばいいんだ。じゃあ、例えば「パンに何かをぬる」という一般的な話をするときも、"spread" を使う?

エミリー:そうだね。「パンに何かをぬる」なら、"I spread something on my bread." って言うよ。もちろん具体的なものを入れるともっと自然になるけどね。

ヒロシ:そういうことか!じゃあ、他にも「ぬる」に当てはまる英語ってあるの?たとえばペンキを塗るとか、化粧をするときにリップを塗る場合とかさ。

エミリー:それぞれちょっと違う表現になるかな。ペンキの場合は "paint" を使うよ。たとえば、"I paint the wall." って言えば、「壁にペンキをぬる」っていう意味になるよ。

ヒロシ:そっか、ペンキは "spread" じゃなくて "paint" なんだ。

エミリー:うん、ペンキを塗るときは「塗料」を塗るって感じで専用の動詞があるんだよ。逆に、化粧品とか肌に塗るものの場合は "apply" がよく使われるね。たとえば、"I apply lipstick." って言えば「リップをぬる」ってことになるよ。

ヒロシ:へえ!対象や道具によって動詞が変わるんだね。日本語だと全部「ぬる」でまとめちゃうけど、英語のほうが細かく分かれてる感じだね。

エミリー:そうだね。英語はこういう動作の違いを表現するのが得意かもしれない。でも日本語の「ぬる」みたいに、ひとつの言葉でいろんな場面をカバーできるのも便利だよね。

ヒロシ:たしかに、どっちも面白いな。じゃあ、僕の朝の話を英語で言うと、"I spread butter on my toast." でいいんだよね?

エミリー:うん、まさにそれで完璧!ヒロシの英語、すごく自然だよ。

ヒロシ:ありがとう、エミリー。やっぱりエミリーと話すと勉強になるね。こういう細かい表現を知ると、英語がもっと楽しくなるよ。

エミリー:こちらこそ、ヒロシが日本語で丁寧に説明してくれるから、私も日本語をもっと学びたくなるよ。お互い頑張ろうね!

解説

「ぬる」 は日本語では非常に汎用性が高い動詞で、日常の多くの場面で使われますが、英語では状況ごとに異なる動詞を使い分けます。以下に会話で出てきた例を整理しました。

パンにバターをぬる

英語:"spread butter on my toast."
日本語:「トーストにバターをぬる」

ペンキをぬる

英語:"paint the wall."
日本語:「壁にペンキをぬる」

リップをぬる

英語:"apply lipstick."
日本語:「リップをぬる」

ポイント

用途:化粧品や薬を肌に塗る際に使用。

"spread"

意味:「広げる」

用途:パンにバターやジャムなどを塗る場合に使用。

"paint"

意味:「ペンキを塗る」

用途:ペンキや壁などに色を塗る際に使用。

"apply"

意味:「塗布する、適用する」

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