エミリーは家の近くの神社で、着物を着た女の子を見かけました。「わあ、可愛い」何かあるのかしら?
エミリー:ヒロシ、神社の前で着物姿の女の子を見かけたのよ。可愛くてお人形さんみたいだったわ。
ヒロシ:ああ、多分「七五三」だね。男の子も居なかった?
エミリー:男の子は居なかったわ。女の子が可愛くて気が付かなかったかもしれないけど。
ヒロシ:七五三というのは日本の風習でさ子どもの成長を祝うお祭りなんだ。7歳、5歳、3歳になった子どもを祝うから「七五三」って呼ばれてるんだよ。
エミリー:へえ、男の子も女の子も祝うの?
ヒロシ:そうだね。3歳と7歳が女の子、3歳と5歳が男の子を祝うんだ。それぞれの年齢に意味があって、昔の日本では子どもの成長の節目を大事にしてたんだよ。
エミリー:じゃあ、着物を着て神社に行くのも、そのお祝いの一環なの?
ヒロシ:そうそう。神社で祈願してもらって、子どもの健康と成長を祈るんだ。最近は写真スタジオで記念写真を撮ったり、家族で食事をしたりすることも多いけどね。
エミリー:そうなんだ。そういう伝統って素敵ね。
ヒロシ:七五三の時には「千歳飴」っていう長い棒状の飴があるんだ。「千歳」は「長い寿命」を意味していて、子どもの長寿と幸せを願って贈られるんだよ。
エミリー:ああ、手にしていた長い袋のものが、「千歳飴」かしら。風習には、本当に深い意味が込められているのね。
七五三の簡単な解説
- 対象年齢:
- 3歳:男女ともにお祝い。昔は、3歳になるまで子どもは髪を剃っていたが、この年から髪を伸ばし始める「髪置きの儀」が行われた。
- 5歳:男の子を祝う。「袴着(はかまぎ)」という儀式で、初めて袴を着る。
- 7歳:女の子を祝う。「帯解きの儀」で、子ども用の紐から大人と同じ帯を締め始める。
- 千歳飴:長寿を願う棒状の飴で、赤と白の袋に入れられ、縁起の良い模様が描かれている。
エミリー:ヒロシから聞いた説明をアメリカのママに教えるわ。
In Japan, there is a traditional event called Shichi-Go-San, which literally means "seven-five-three." It celebrates children at the ages of 3, 5, and 7. On this day, families take their children to a shrine to pray for their health and happiness. Girls are celebrated at ages 3 and 7, while boys are celebrated at ages 3 and 5. Children often wear beautiful traditional clothing, such as kimonos, and receive Chitose-ame—a long, red and white candy that symbolizes long life and prosperity.
訳:
「日本には『七五三』という伝統行事があって、文字通り『7歳・5歳・3歳』の子どもを祝うものなの。この日には、家族が神社に子どもを連れて行って、健康と幸せを祈るの。女の子は3歳と7歳、男の子は3歳と5歳のときにお祝いするのよ。子どもたちは着物などの伝統的な衣装を着て、千歳飴という赤と白の長い飴をもらうんだけど、これは長寿と繁栄を願う意味があるの。
という感じでメールしようっと。
ヒロシ:ちなみに、最近は七五三を洋服で祝う家族も増えてきたんだよ。でも、伝統的な着物を着せると、やっぱり雰囲気が出ていいよね。
エミリー:本当にそうね。あの子たちが着ていた着物も、家族の愛情が伝わるような素敵な衣装だったわ。
ヒロシ:そうだね。子どもたちが成長していく姿をこうやって祝うのって、日本の大事な風習の一つだよ。
エミリー:私もいつか、ああいう行事に参加してみたいな。日本の伝統文化に触れるのって、本当に興味深いわ。
ヒロシ:そういえば、アメリカにも子どもの成長を祝うような行事ってあるの?七五三みたいに、何歳の節目にお祝いする習慣とか。
エミリー:うーん、そうね。七五三みたいに特定の年齢ごとに神社でお参りするような決まった儀式はないけど、バースデーパーティーはとても大事にするわね。
ヒロシ:ああ、誕生日か。それは日本でも大事だけど、アメリカではどんな風に祝うの?
エミリー:例えば、子どもが1歳の誕生日を迎えたとき、「ファーストバースデー」として盛大にお祝いすることが多いわ。特に、赤ちゃんがケーキに触ってぐちゃぐちゃにする「スマッシュケーキ」っていうのが人気なの。
ヒロシ:へえ、ケーキをぐちゃぐちゃにするの?それは楽しそうだね!でも、何か他の節目とか、伝統的なお祝いはあるの?
エミリー:そうね、16歳の誕生日は「スウィート・シックスティーン」って呼ばれて、特に女の子にとっては大きなイベントなのよ。ちょっと大人への第一歩って感じで、家族や友達と盛大に祝うの。
ヒロシ:なるほど。七五三が子どもの成長を祝う節目なら、スウィート・シックスティーンは少女が大人になる節目のお祝いなんだね。似てるところもあるかもしれないね。
エミリー:そうかもね。あと、宗教によっては、13歳のバル・ミツバー(男の子)とかバット・ミツバー(女の子)みたいに、子どもが成人に近づくことを祝う儀式もあるわね。
ヒロシ:へえ、それは面白いな。宗教の行事にもそういう風に子どもの成長を祝うものがあるんだね。国が違っても、子どもを大事にする気持ちは一緒なんだな。
エミリー:そうね。どこの国でも、家族や友達と一緒に子どもの成長を祝うのは、大切なことだもの。
まとめ
宗教的な儀式も、子どもの成長を祝う大切なイベントとして行われることがあります。
七五三は、日本で子どもの成長を祝う伝統的な行事。
アメリカでは、ファーストバースデーやスウィート・シックスティーンなど、異なる形で節目を祝います。