大学の図書館近くの芝生に座り込み、エミリーとヒロシは次のゼミの懇親会について話している。エミリーにとっては日本人が多い集まりに参加すること自体、特別な体験だ。自然と「人見知り」についての話題に移っていく。
ヒロシ: エミリー、懇親会ってどんな感じになると思う?日本のこういう集まりに行くの、慣れてきた?
エミリー: 慣れたかどうかは微妙だけど、毎回新しい発見があって面白いよ。でも、知らない人と話すのは、まだちょっと緊張するかな。特に大人数のときはね。
ヒロシ: そっか。日本では「人見知り」って言葉があるけど、エミリーもそれに当てはまるのかな?
エミリー: 「人見知り」ってどういう意味?
ヒロシ: 簡単に言うと、知らない人と話すのが苦手なことかな。たとえば、初対面であんまり話せなくなる感じ。
エミリー: うん、それ、私だと思う。でもね、日本人と話すときは特に「人見知り」みたいに感じるよ。英語だと自然に話せるけど、日本語だと何を話せばいいかわからなくなることが多くて。
ヒロシ: ああ、言葉の壁もあるよね。それってたぶん「人見知り」とは少し違うけど、近い感じかも。慣れたら話せるようになるの?
エミリー: そうだね。何回か会って話すうちに、だんだん慣れてくるよ。ヒロシみたいにフレンドリーな人がいると助かるけど、最初は自分から話しかけるのが難しいな。
ヒロシ: 俺も知らない人と話すとき、最初は緊張するけど、一回話し始めたらけっこう平気になるよ。懇親会だと、話題が見つかれば話しやすくなると思う。
エミリー: 話題か…何を話せばいいかな?
ヒロシ: うーん、食べ物とか簡単なことから始めるのがいいんじゃない?それに、日本人はわりと自分から質問してくれることも多いから、エミリーはそれに答えるだけでも十分だよ。
エミリー: なるほど。それなら、少し気楽に考えられるかも。ヒロシはどう?懇親会とか、初対面で緊張する?
ヒロシ: 俺?うーん、ちょっとだけ緊張するけど、そこまでじゃないかな。初対面のときは「控えめに」してるほうがいいって思うから。
エミリー: あ、「控えめ」って、英語だとたぶん「reserved」に近いかも。
ヒロシ: Reserved?それってどんな意味?
エミリー: えっと、「自分の感情をすぐには表に出さない」とか「控えめな性格」って感じかな。でも、日本語の「人見知り」みたいに一時的な緊張じゃなくて、性格全体を表すことが多いよ。
ヒロシ: あー、じゃあ「reserved」はずっとその人の性格のことなんだね。「人見知り」と少し違うね。
エミリー: そうだね。でも、どっちも新しい環境に飛び込むのがちょっと難しい感じは似てるかも。
ヒロシ: なるほど。エミリーが「人見知り」か「reserved」かはわからないけど、懇親会では話すきっかけがあれば、きっとすぐ打ち解けられるよ!
エミリー: ありがとう!ヒロシが一緒にいてくれるなら、少し安心できる気がするよ。
解説
この記事では、エミリーが日本の文化に触れる中で感じる「人見知り」と英語の「reserved」の違いについて学びました。以下にそのポイントをまとめます。
- 人見知り
- 日本語で「初対面の相手に対して恥ずかしさや緊張を感じる」という意味。場面限定のニュアンスが強い言葉です。
- 例文: 私の妹は人見知りで、初めて会う人とは話せません。
英語: My younger sister is shy and can’t talk to people she just met.
日本語訳: 妹は恥ずかしがり屋で、初対面の人とは話せません。
- reserved
- 英語で「控えめな」「感情を表に出さない」性格や態度を指します。長期的な特徴を表すため、「人見知り」とはニュアンスが異なります。
- 例文: He is reserved and doesn’t share his thoughts easily.
日本語訳: 彼は控えめで、自分の考えを簡単には共有しません。
- shyとの違い
- shyは「内気」「恥ずかしがり屋」を指し、reservedよりも一般的に使われます。
- 例文: She is shy and avoids big social gatherings.
日本語訳: 彼女は恥ずかしがり屋で、大きな集まりを避けます。
- 文化の違い
- 日本では「人見知り」が性格の一部として受け入れられる傾向があります。一方、英語圏ではreservedは「落ち着いている」「慎重」というポジティブな印象を持つ場合も多いです。