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「打ち上げ」は英語でなんていう:みんなで祝う行事の言葉
打ち上げは英語でなんていうのでしょう。

ヒロシ: エミリー、今度のゼミのプロジェクト終わったら、みんなで『打ち上げ』をやるんだ。

エミリー: 「打ち上げ」って何?初めて聞く言葉だわ。

ヒロシ: 『打ち上げ』っていうのは、もともとは花火を空に打ち上げたり、ロケットを発射するっていう意味なんだ。日本語では、物を勢いよく空に飛ばすときによく使う言葉だね。たとえば、花火を夜空に「打ち上げる」とか、ロケットを宇宙に向けて「打ち上げる」みたいに。

ロケットの打ち上げ

でも、今ではプロジェクトやイベントが終わった後に、その成功を祝うパーティーのことも『打ち上げ』って呼ぶんだよ。

エミリー: なるほど、じゃあ '打ち上げ' はもともと何かを空に打ち上げることから来ていて、今ではパーティーにも使われるのね

In English, that would be like saying a "launch" that celebrates the successful completion of something, right?

ヒロシ: そうそう。たとえば、文化祭が終わったあととか、映画の撮影が終わったあとにみんなで集まってお祝いをするんだ。それを『打ち上げ』って言うんだよ。

だから、ただの飲み会じゃなくて、ある種の締めくくりの意味がある。みんなで頑張ったことをお祝いして、一区切りをつける感じかな。

エミリー: それはいい文化ね。アメリカにも似たようなパーティーはあるの?

ヒロシ: うん、アメリカにも同じようなものがあるのかな?『打ち上げ』はみんなで居酒屋に集まって、飲んだり食べたりしながら「お疲れ様!」って言い合うんだ。アメリカのパーティーもそんな感じ?

エミリー: たぶん 'wrap-up party' とか 'after-party' が近いけど、必ずしも仕事が終わった後にやるわけじゃないかな。日本では打ち上げがもっと重要な位置にあるみたいね。仕事の一環としてやる感じかな。

アメリカの 'after-party' は、もう少しリラックスした雰囲気で、あまり公式な場面ではないわ。でも、打ち上げはお祭りや仕事のフィナーレを象徴してるのね。

"At the end of the project, our team organized a wrap-up party to celebrate our accomplishments."
(プロジェクトの終わりに、チームで達成を祝うための打ち上げパーティーを開催しました。)

ヒロシ: そうなんだ。日本では、プロジェクトが終わった後に打ち上げをしないと、なんだか物足りない感じがするんだよね。

大きなイベントや仕事が終わったら、一息ついてリフレッシュするために打ち上げをすることが多いんだよ。居酒屋に行って、みんなで軽く飲んで食べながら次に向けて気持ちをリセットするんだ。

エミリー: 面白いわね!でも、どうして花火の「打ち上げ」がパーティーになったの?

ヒロシ: それはね、花火ってよくお祭りやイベントの最後に打ち上げるだろう?その花火がフィナーレを象徴しているんだ。だから、何か大きなイベントやプロジェクトが終わったときに、その成功を祝う意味で『打ち上げ』っていう言葉を使うようになったんだよ。

エミリー: なるほど、だから何かが終わるときに盛り上がるっていうニュアンスがあるのね。

Ah, so it symbolizes the end or finale of something, just like fireworks marking the end of an event. That makes sense!

ヒロシ: そうそう。特に大きなイベントやプロジェクトが成功したときは、打ち上げをしないとなんとなく終わった感じがしないんだよね。チームのみんなと一緒に、頑張った成果を確認し合う時間でもあるんだ。

エミリー: そう考えると、打ち上げって単なるパーティーじゃなくて、仕事の一環みたいなところもあるのね。

ヒロシ: そうかもしれないね。仕事が終わったら、みんなで集まってお互いに「お疲れ様!」って言い合うのは、日本の文化の一部だと思う。だから、打ち上げはすごく大事なんだ。

解説: 「打ち上げ」の多様な意味

この会話で取り上げた「打ち上げ」は、もともと何かを空に向けて発射するという意味から派生した言葉です。花火やロケットを打ち上げるという行動は、イベントやプロジェクトの「クライマックス」や「フィナーレ」を象徴しており、その象徴的な意味が転用され、今ではプロジェクトやイベントの終了後に行うお祝いのパーティーも「打ち上げ」と呼ばれるようになりました。

日本では、イベントや仕事が終わると、チームや関係者が集まって成功を祝うことが重要視されます。それが「打ち上げ」という形で表現され、ただの飲み会ではなく、一区切りをつけて次のステップに向かうための儀式的な意味合いも持っています。

一方で、「打ち上げ」という言葉は、海岸に漂着物が押し寄せることを表す「打ち上げられた」という形でも使われますが、この文脈ではパーティーの「打ち上げ」とは異なる使われ方です。この会話の中では、主にパーティーとしての「打ち上げ」に焦点を当てていますが、同じ言葉が持つ多様な意味を知ることも日本語を理解する上で重要です。

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