pickup
「傘をさす」を英語でどう言う?日常動作に関する英語表現

エミリー: ヒロシ、日本って本当に雨が多いわね。ミネソタではこんなに傘をさす機会がないけど、日本ではほぼ毎日傘を持って歩いてる気がするわ。

ヒロシ: そうだね。特に梅雨の時期なんかは、毎日傘をささないとびしょ濡れになっちゃうし。日差しが強い時は日傘も使うから、傘の出番が多いんだよ。最近は男性も日傘を使うことを奨励されているしね。

エミリー: そうね、私も日本に来てから日傘をさすようになったわ。でも、「傘をさす」って表現、ちょっと気になるの。この「さす」って特別な意味があるの?

ヒロシ: うん、確かに「さす」ってよく使うけど、どうなんだろう。特別な意味があるのかな?

エミリー: 実は、英語だと特別な単語はないのよ。「傘をさす」って言う時は、英語では「use an umbrella」か「open an umbrella」ってシンプルに表現するの。日本語みたいに一言でまとめる表現はあまりないのよ。

ヒロシ: なるほどね、意外とシンプルなんだね。日本語には特別な感じがあるけど、英語だとただ「使う」とか「開く」って感じか。

エミリー: そうね。だから英語だと「use an umbrella」とか「open an umbrella」で十分なの。日本語には独特の表現が多いけど、英語ではシンプルに伝えることが多いわ。

ヒロシ: でも「さす」って、傘以外にもいろんな意味で使えるんだよ。たとえば「刀をさす」って言えば、刀を腰に差すって意味だし、「指をさす」っていうのは、何かを指し示すことだよね。

エミリー: なるほど、いろんな場面で使えるのね。でも文脈次第で全然意味が変わってくるのね。

ヒロシ: そうなんだよ。あと、「魔が差す」っていう表現もあるんだ。これは「一瞬の誘惑に負ける」って意味なんだよ。たとえば、ちょっとした悪いことをしてしまった時に使うんだ。

エミリー: ああ、それも面白い表現ね。英語だと「to be tempted by an impulse」みたいな感じかしら?他に「さす」を使う場面ってあるの?

ヒロシ: そうだね、「目薬をさす」とか「光が差し込む」とか、いろんな使い方があるんだよ。文脈で意味がかなり変わるから、その違いをしっかり覚えておくといいよ。


解説:

「傘をさす」という表現の背景

日本語で「傘をさす」という表現が使われるようになった背景には、日本の文化や歴史に深く関わる部分があります。「さす」という動詞はもともと「差す」と書き、手に持っているものを上に掲げたり、差し込む動作を指す言葉です。ここでの「さす」は、特に上に掲げるという動作に由来しています。

「傘をさす」の始まり: 日本では江戸時代に雨傘や日傘の使用が広まりました。当時の傘は現在のように簡単に開閉できるものではなく、竹や和紙で作られたもので、開いた傘を手で持ち、上に掲げる形で使っていました。これにより、傘を使うという動作が自然と「さす」(差す)という言葉で表現されるようになったのです。

「さす」のイメージ: 「さす」という言葉には、「何かを上に持ち上げる」や「手に持って掲げる」というイメージが強く、傘を持ち上げて頭上に広げる動作がまさにこの「さす」の動きと一致します。したがって、「傘をさす」という表現は、単に「使う」や「開く」ではなく、傘を自分の上に掲げて雨や日差しを防ぐという行動そのものを表しています。

他の「さす」の使い方

  1. 「刀をさす」: 刀を腰に差すことを意味し、英語では「wear a sword」や「carry a sword」と表現されます。
  2. 「指をさす」: 何かを指し示す際に使われ、英語では「point with a finger」と訳されます。
  3. 「魔が差す」: 一瞬の誘惑に負けることを意味し、英語では「to be tempted by an impulse」と表現されます。衝動的に悪いことをしてしまう場面で使われます。
  4. 「目薬をさす」: 目薬を入れるという意味で、英語では「put in eye drops」となります。
  5. 「光が差し込む」: 光が入ってくるという意味で、英語では「the light shines through」や「the light enters」と表現されます。

このように、「さす」という言葉は傘を使う際に独特の動作を表す言葉として日本語に根付き、さまざまな文脈で異なる意味を持つようになっています。日本語の表現の多様性と歴史的な背景が、この表現の使われ方に影響を与えています。

おすすめの記事