
ヒロシは1週間前、部活の練習中に転んでひざをすりむいてしまった。今はもう傷は乾いてきて、茶色く固まったものができている。カフェで久しぶりに会ったエミリーにそのことを話すと…。
エミリー: 久しぶり!最近どう?
ヒロシ: あー、実はこの前、部活中に転んでさ。ひざすりむいたんだよね。
エミリー: えっ、痛そう!もう大丈夫?
ヒロシ: うん、もう血は止まって、今はかさぶたになってる。
エミリー: 「かさぶた」ってどういうの?
ヒロシ: ほら、見て。これ。
エミリー: あー!それが「かさぶた」って言うのね、日本語で。私も子どものころ、よくできてたよ。転んだりしてさ。
ヒロシ: アメリカにもある?
エミリー: もちろんあるよ。英語ではscabっていうの。知ってた?
ヒロシ: へー、初めて聞いた。
エミリー: たとえば、「Don't pick at the scab!」って言うの。意味は「かさぶた、いじらないで!」って感じ。
ヒロシ: めっちゃわかる〜。でも見てると、どうしても触っちゃうんだよな(笑)
エミリー: 私もそうだった(笑)結局また血が出て怒られるんだよね。
ヒロシ: 世界共通の子どもあるあるだな(笑)
解説
「かさぶた(scab)」は、けがをしたあとに自然にできるものです。けがの始まりから治るまでの流れに沿って、関連する英語表現を一緒に覚えておくと、英語でも自分の体験を自然に話せるようになります。
転んで、すりむく
- fall down(転ぶ)
例:I fell down during practice.(練習中に転んだ) - scrape one’s knee/elbow(ひざ・ひじをすりむく)
例:I scraped my knee on the pavement.(アスファルトでひざをすりむいた) - skin one’s knee(ひざの皮をすりむく)
例:He skinned his knee playing soccer.(サッカー中にひざをすりむいた)
血が出た、痛い
- bleed(出血する)
例:It started to bleed right away.(すぐに血が出た) - hurt(痛む)
例:It hurts when I bend my leg.(足を曲げると痛い)
手当てする
- clean the wound(傷を洗う)
例:You should clean the wound with water.(水で傷を洗ったほうがいいよ) - put on a Band-Aid / bandage(ばんそうこう・包帯を貼る)
例:I put a Band-Aid on it.(ばんそうこうを貼った)
かさぶたができる、治る
- scab over(かさぶたになる)
例:The wound started to scab over.(傷がかさぶたになり始めた) - scab(かさぶた)
例:Don't pick at the scab!(かさぶたをはがしちゃダメ!) - heal(治る)
例:It took about a week to heal.(治るのに1週間くらいかかった)
このように、けがのプロセスに沿って語彙をまとめて覚えることで、日常のちょっとした出来事も英語で自然に話せるようになります。
話題を英語で説明する
"Kasabuta" is the Japanese word for a scab, which is the hard, protective crust that forms over a wound during the healing process.
「かさぶた」は、けがのあとにできる、治癒の過程で皮膚を守るために形成されるかたい表面のことです。
「かさぶた(瘡蓋)」は日本語能力試験(JLPT)N2に該当します。
※日本語能力試験(JLPT)では、出題語彙の公式リストは公開されていません。このレベル表示は、実際の試験問題や教材に基づいた目安として記載しています。