エミリー: 最近、ネットで買った商品が思ったように動かなくて、カスタマーサービスに連絡したんだけど、いろんな部門に回されちゃって大変だったのよ。
ヒロシ: ああ、それは本当にイライラするよね。日本でも、問題があった時に「たらい回し」されることはよくあるよ。いろんな担当者に回されて、結局誰も解決してくれないことがあるんだ。
エミリー: その「たらい回し」って面白い表現ね。英語でも似たような状況はあるけど、どんな言葉を使うか知ってる?
ヒロシ: え、英語ではどう言うの?「たらい回し」って、日本語ではもともとたらいの中で水をぐるぐる回す動作から来てるんだけど。
エミリー: 英語だと、よく使うのは "getting the runaround" ね。問題を解決せずに、いろんな人に回されるっていう意味よ。たとえば、 "The customer service gave me the runaround." って使うわ。
ヒロシ: なるほど、そんな表現があるんだね。他には?
エミリー: うん、 "being passed around" とか "being bounced around" もよく使うわね。たとえば、 "I kept getting passed around from one representative to another." なんて言えるわ。
ヒロシ: へぇ、それも便利な言い方だね。日本語の「たらい回し」にかなり近い感じがするよ。
解説
日本語の「たらい回し」は、物事や問題が次々に他の担当者や部署に送られ、解決されないまま転々とさせられる状況を指します。この表現は「たらい」という洗い桶で水を回す動作から来ていますが、英語ではどう表現するのでしょうか?
"getting the runaround" というフレーズは、この状況にぴったり合います。これは、相手が解決策を提供せず、あちこちに回されることを意味します。
例:
"After calling several times, I just kept getting the runaround from their support team."
(何度も電話したのに、サポートチームからたらい回しにされただけだった)
もう一つの表現は "being passed around" です。これは、問題や人が次々と別の担当者に送られる状況を表します。
例:
"She was passed around to different departments, but no one could solve her issue."
(彼女は次々と別の部署に回されたが、誰も問題を解決できなかった)
さらに、"being bounced around" も同じ意味合いで使われますが、少しカジュアルな響きがあります。
例:
"I was bounced around between offices, and it was incredibly frustrating."
(オフィス間でたらい回しにされて、本当にイライラした)
最後に、"being shunted around" というフレーズもあります。これは特に、軽んじられながら対応されたり、無視されるように扱われる時に使います。
例:
"My complaints were shunted around without anyone taking responsibility."
(私の苦情は誰も責任を取らないまま、たらい回しにされた)
「たらい回し」に似た英語表現は、問題が解決せずに複数の担当者や部署に回される状況を伝えるのに役立ちます。それぞれの表現には少しずつ異なるニュアンスがあり、文脈に合わせて使い分けることが重要です。
こうした表現を理解しておくことで、カスタマーサービスなどでのフラストレーションを英語でも的確に伝えることができます。