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「OK」は何の略?ほぼ日本語として普及している英語の秘密

ヒロシは最近、「OK」の意味について調べているうちに、実は「all right」の略ではないと知って驚いた。でも、じゃあ「OK」って何の略なのか?なぜ「OK」という言葉が英語で使われるようになったのか?考えてみると不思議だ。日本では「OK」はほとんど日本語として定着しているし、深く考えずに使っていたが、英語ネイティブのエミリーに聞いてみることにした。


ヒロシ: エミリー、「OK」ってさ、「all right」と同じ意味で使うけど、なんで「OK」って言うの?「all right」の略じゃないって聞いたんだけど…。

エミリー: そうそう、「OK」は「all right」じゃなくて、実は「all correct(すべて正しい)」の略なんだよ。

ヒロシ: えっ、でも「all correct」なら「AC」にならない?

エミリー: それが面白いところなんだよ!昔のアメリカでは、わざとスペルを間違えて書く言葉遊びが流行ってたの。「all correct」をわざと「oll korrect」って書いて、その頭文字を取って「OK」になったの。

ヒロシ: ええっ!それって完全にジョークじゃん!

エミリー: そうなんだよ!もともとは新聞とかでユーモアとして使われてたんだけど、その後、1840年のアメリカ大統領選挙で「OK」が一気に有名になったの。

ヒロシ: どういうこと?

エミリー: その時の候補者、マーティン・ヴァン・ビューレンっていう人のあだ名が「Old Kinderhook」だったのね。それで、彼の支持者たちが「OKクラブ」っていうスローガンを作ったの。「OK=正しい、良い」っていう意味にもなるし、彼の名前ともかかってたから、すごく流行ったんだって。

ヒロシ: へぇ~、そんな歴史があったんだ…。でも、日本ではもう「OK」は普通に「大丈夫」って意味で使われてるよね。

エミリー: そうだね!日本だけじゃなくて、英語以外の国でも「OK」は通じることが多いよ。英語の中でも、「OK」はすごく便利な言葉だから、自然と広がったんだろうね。

ヒロシ: たしかに、簡単だし、意味も伝わりやすいしね。でも英語の「OK」って、日本語みたいに「完璧」って感じじゃなくて、「まあ、いいよ」みたいなニュアンスの時もあるよね?

エミリー: そうそう!例えば、「How was the movie?(映画どうだった?)」って聞かれて、「It was OK.(まあまあだった)」って言うと、「すごく良かった」って意味にはならないよ。

ヒロシ: なるほど!日本語で「OK」って言うと、「問題ないよ!」って感じだけど、英語だと「まあ、悪くないかな」くらいの意味のこともあるんだね。

エミリー: そうそう!だから、英語で「OK」って言う時は、場合によってはもうちょっとポジティブな言葉を使った方がいいかも。「It was great!(最高だった!)」とか、「That sounds good!(いいね!)」とかね。

ヒロシ: へぇ~、勉強になるなぁ。でもやっぱり「OK」って便利だから、これからも使っちゃいそう(笑)。

エミリー: もちろん、それでOKだよ!(笑)

解説

「OK」は世界中で使われる言葉だが、もともとはアメリカで生まれたジョークのような略語だった。「all correct(すべて正しい)」をわざと間違えて「oll korrect」と書き、その略語として「OK」が広まったのだ。その後、1840年のアメリカ大統領選挙で「OKクラブ」という政治スローガンが使われ、さらに広がった。

また、日本では「OK」は「大丈夫」や「了解」の意味で使われることが多いが、英語では「OK」は「問題ない」「承認する」「まあまあ」という意味で使われることが多い。例えば:

  • "Is it OK if I sit here?"(ここに座ってもいいですか?)
  • "The food was OK, but not great."(料理はまあまあだったけど、すごく美味しいわけじゃなかった。)

日本語では「OK」と言えば肯定的な意味が強いが、英語では「OK」は「まあまあ」とニュアンスが弱くなることもあるので注意が必要だ。

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