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「ずるい」を英語で言うと:自分本位な考え・行動

ヒロシとエミリー、帰宅途中に学校であったことの会話をしています。エミリーは少し怒っている様子。


エミリー:サトミったらさ、また、授業に出ないで、課題のノートだけ提出しておいてなんて言って、さっさとどこかへ行っちゃたんだ。私だってあの授業は出たくないんだよ、本当は。

ヒロシ:そうなんだ、彼女はいつも「ずる」ばっかりするよね。ま、結局自分であとで困ると思うけど。

エミリー:そうよね。で、その「ずる」って、ずるいとか、ずるするな、とかの「ずる」でしょ。不公平とか、狡猾っていう難しい日本語を使えば。そんな感じの。だけど、どういう場面で使うかちゃんとわからないんだ。

ヒロシ: いい線いってるよ!「ずるい」は、基本的には「自分だけ得をしようとする」「フェアじゃない」と感じたときに使う言葉なんだ。たとえば、試験のときにカンニングする人を見たら、「あいつ、ずるいな!」って思うよね。それはその人が不正な手段を使って、自分だけ良い点を取ろうとしてるから。

エミリー: あー、なるほど。「ずるい」って、誰かがルールを破ったり、他の人を不公平に扱う行動をしたときに使うんだね。

ヒロシ: そうだね。でも「ずるい」って、もっと軽いニュアンスでも使えるんだよ。たとえば、友達が美味しそうなスイーツを食べているときに、「え、ずるい!」って冗談っぽく言ったりもする。これは、「私も食べたいのに、君だけ楽しんでるのはフェアじゃない!」って意味で、実際には本気で怒ってるわけじゃないよ。

エミリー: それって面白い!英語で言うなら、軽いニュアンスだと “That’s not fair!” とか、ちょっと冗談っぽく “You’re so lucky!” って言う感じかな。でも、もっと強い意味だと “That’s unfair!”“You’re being sneaky!” みたいに使い分けるかも。

ヒロシ: おお、英語でもそんな風に言い分けられるんだね!たしかに、「ずるい」も文脈によってポジティブに聞こえるときとネガティブに聞こえるときがあるよね。だから、状況に応じてどう受け取るかが大事なんだ。

エミリー: それは面白いポイントだね。日本語だと、軽い感じの「ずるい」と本気の「ずるい」を、どうやって見分けるの?

ヒロシ: 雰囲気とか言い方が大事だよ。冗談っぽく「ずるい!」って明るい声で言ったら軽い感じだし、「あの人、本当にずるいよね」みたいに真剣なトーンで言えば本気で批判しているってことが伝わるんだ。

エミリー: なるほど!そう考えると、「ずるい」ってすごく便利な言葉だね。相手の行動や態度に対する感情を、状況に合わせて簡単に表現できる感じ。

ヒロシ: そうだね!でも便利だからといって、使いすぎるとちょっと子供っぽく聞こえることもあるから注意が必要だよ。たとえば、大人同士の真面目な場面では「不公平だと思います」とか、もっと丁寧な表現を使ったほうがいいかもね。

エミリー: 確かに!「ずるい」は日常会話やカジュアルな場面にぴったりって感じだね。今日も勉強になったよ、ありがとう!

ヒロシ: どういたしまして!エミリーと話してると、言葉の面白さがどんどん広がるよ。またこういうテーマで話そう!

解説

「ずるい」
意味: 自分だけ得をしようとする、不正な手段を使う、または公平さを欠く行動や態度を批判するときに使われる言葉。軽い冗談から、真剣な批判まで幅広く使える。


軽いニュアンス:

  • “That’s not fair!” (それはフェアじゃないよ!)
  • “You’re so lucky!” (ずるいな、いいな!)

例文:

  • “You went to the beach without me? That’s not fair!”
    (私を置いて海に行ったの? ずるい!)
  • “You’re so lucky to get that promotion!”
    (その昇進、ずるいくらいラッキーだね!)

ネガティブなニュアンス:

  • “That’s unfair!” (それは不公平だ!)
  • “You’re being sneaky!” (ずる賢いことをしてるね。)

例文:

  • “He cheated on the test. That’s unfair!”
    (彼は試験でカンニングした。それはずるいよ!)
  • “You’re being sneaky by not telling the whole truth.”
    (真実を全部言わないなんて、ずるいよ!)

「ずるい」を使う際の注意点

  • 冗談っぽく使うと軽い意味になり、親しい間柄での会話に適している。
  • しかし、真剣な場面で使うときには「不公平だ」や「狡猾だ」という強い批判のニュアンスを持つことがあるため、文脈とトーンに気をつける必要がある。

日本語の「ずるい」は、英語に直訳するのが難しい微妙なニュアンスを持つ便利な表現です。使う場面やトーンを理解して、状況に応じて適切に使うことが大切です!

「ずるい」を英語で説明する。

“Zurui” (ずるい) is a Japanese word that describes someone or something acting unfairly, often to gain an advantage. It can mean cheating, being sneaky, or not playing by the rules. For example, if someone copies answers on a test, you might say, ‘That’s zurui!’ because they are breaking the rules to get ahead.

However, ‘zurui’ can also be used playfully. For instance, if your friend eats a delicious dessert without sharing, you might say, ‘Zurui!’ in a joking way, meaning, ‘That’s not fair! I want some too!’ The tone of voice and context are important to understand whether it’s serious or lighthearted.

In English, ‘zurui’ can be translated as: ‘That’s unfair!’, ‘You’re being sneaky!’, or ‘That’s not fair!’ depending on the situation.

「ずるい」は日本語で、不公平な行動や規則を破って利益を得ようとする様子を表す言葉です。たとえば、誰かが試験で答えをカンニングしたら、「それはずるい!」と言うかもしれません。それは、規則を破って有利になろうとしているからです。

しかし、「ずるい」は軽い冗談として使われることもあります。たとえば、友達が美味しいデザートを一人で食べていたら、「ずるい!」と言うかもしれません。これは「不公平だ!私も欲しい!」という軽い気持ちを表しています。声のトーンや文脈が、真剣な意味なのか冗談なのかを理解する鍵になります。

英語では、「ずるい」は状況に応じて「That’s unfair!(不公平だ!)」「You’re being sneaky!(ずる賢いことをしている)」「That’s not fair!(それはフェアじゃない!)」などと訳すことができます。

参考:「ちゃっかり」を英語で言ってみよう:性格を表す表現

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