
エミリーのゼミに、新しく留学生の後輩が入ってきた。しかし、その後輩はまだ日本語があまり上手ではないのに、まるでエミリーが自分に日本語を教えるのが当然かのような態度をとってくる。エミリーはその態度にイライラして、ヒロシに愚痴をこぼす。ヒロシは「随分と生意気な後輩だね」と言い、エミリーは「生意気ってどういう意味?」と聞く。そこから、日本語の「生意気」の意味と、英語での表現についての会話が始まる。
エミリー: もう、めっちゃムカつく!新しく入ってきた留学生の後輩、すごい態度デカいの!
ヒロシ: え、どういうこと?
エミリー: まだ日本語全然できないくせに、私に「教えてもらって当然」みたいな態度なの。なんか、「エミリー、これわからないから説明して」「なんでこんなに難しいの?もっと簡単に言って」とかさ、命令形で言ってくるんだよ!
ヒロシ: うわ、それは随分と「生意気」な後輩だね。
エミリー:「 生意気」?それってどういう意味?
ヒロシ: んー、生意気っていうのは、本来の実力や経験がないのに、偉そうな態度をとることかな。でも今回の後輩は、そういうのとはちょっと違うね。後輩のくせに、先輩が助けるのが当然みたいな態度が生意気ってこと?
エミリー: そうそう!別に日本語を教えるのはいいけど、感謝もせずに「当然でしょ?」みたいな感じが嫌なんだよね。
ヒロシ: なるほどね。英語だとどう言うの?
エミリー: うーん、この場合は 「entitled(エンタイトルド)」 かな。「何かを与えられて当然だと思っている人」っていう意味。
ヒロシ: へー、そんな単語があるんだ。
エミリー: うん、アメリカにもこういう「entitled」な人、結構いるよ。「なんでこんなサービスがないの?」とか「なんで自分を特別扱いしないの?」みたいな態度の人ね。
ヒロシ: それは確かに生意気だね。
エミリー: いや、もう既にちょっと嫌われてる気がする……。
ヒロシ: じゃあ今度会ったら、日本語で「あなたみたいなのは日本では生意気な態度というのよ。そういう態度だと皆に嫌われるよ」って忠告してあげれば?
エミリー: いや、それをそのまま言うのはキツすぎるでしょ(笑)。もうちょっとオブラートに包んで言うよ。
ヒロシ: まあ、そうだね。でも、はっきり言わないと伝わらないかもよ?
エミリー: うーん……じゃあ「日本では、もうちょっと丁寧にお願いしたほうがいいよ」とかにする!
ヒロシ: それなら角が立たないし、ちゃんと伝わるね!
解説
今回の会話では「生意気」という言葉について話しました。「生意気」とは、本来の実力や経験がないのに、偉そうな態度をとることを指します。例えば、新人なのに上司のような態度をとる人、経験がないのに人に指示を出す人などに対して使われます。
しかし、今回の後輩のように、「後輩のくせに、先輩を利用するのが当然」という態度も「生意気」と言えます。この場合、英語では 「entitled(エンタイトルド)」 という表現が適切です。
- 「entitled」 は「何かを与えられて当然と思っている」という意味。
- 例:"He acts so entitled. He expects everyone to help him without saying thanks."(彼はすごく生意気だ。みんなが当然助けてくれると思っている。)
今回の後輩のように、「助けてもらうのが当然」と思っている態度には、「arrogant」や「cocky」よりも「entitled」のほうがしっくりきます。エミリーも、ストレートに伝えるのではなく、優しく注意する方法を考えました。
「生意気」を英語で説明する
Namaiki(生意気) – This word describes someone who acts arrogantly or presumptuously despite their lower status, lack of experience, or young age. It can refer to someone who behaves as if they deserve special treatment without showing respect or gratitude.
日本語訳:「生意気」とは、立場や経験がないのに偉そうな態度をとること。また、年下や後輩なのに、相手が助けるのが当然と思っている態度も含まれる。